Workshop A

オンラインでもできる!「国際共修」ワークショップ
We Can Do It Online As Well! Workshop for "Intercultural Collaborative Learning"

定員 Capacity: 50

Abstract 概要:
このワークショップでは、留学生と国内学生が共に学びあう「国際共修」について、特に昨今のコロナ禍で移行を迫られたオンライン授業・活動に焦点を当てて、意見交換をしながら理解を深めます。国際教育・支援に携わる高等教育関係者はもとより、中等教育や企業で、異文化・多文化理解の促進に従事されている方々、またこの分野での活躍を目指す学生の皆さんにもご参加いただけます。学習者が顔を突き合わせてディスカッションをしたり、グループワークで協働したりする中で、価値観や物事へのアプローチ、またコミュニケーション・スタイルの相違・類似に気付き、言語や文化を越えて相互理解を深める機会の提供を、教育実践を通して行うのが「国際共修」です。国際共修を取り入れた授業・活動実践は、留学生数の増加や教育の国際化の進展で、我が国でも、近年、特に増えつつあります。しかし、昨今のコロナ禍の影響で、授業・活動がオンライン化され、留学生がキャンパスからいなくなるという現象を目の当たりにし、国際共修に立ちはだかる壁を意識した教育関係者は少なくないでしょう。本ワークショップは、そのような不安や課題に直面する方々のみならず、ポスト・コロナ禍の国際教育のあり方について示唆を得たい方々をも対象としています。
 3つに分かれるこのセッションでは、オンラインプラットフォームを活用し、参加者自身が専門、所属組織、職業やステータスを越えて学び合うスタイルで、国際共修という教育手法、とりわけ、オンライン国際共修の価値や課題について議論し、考察を深めます。パート1では、国際共修の概要、理論、ペダゴジー、効能などの基本を理解し、実践例を共有し合うことで、国際共修を概観します。次のパート2では、参加者が、それぞれの関心に基づいたテーマ別グループに分かれ、協働作業を行います。テーマは、国際共修を学びなおしたい、または、これから導入を検討したい参加者を対象とした基礎編から、言語や国際経験知の差をどのように乗り越えるか、効果的なファシリテーションの仕方、評価方法などの、具体的なペダゴジーに着目したテーマ、また、課外活動や地域社会を巻き込んだ国際共修を取り上げたテーマなど、参加者の関心や国際共修習熟度にあわせた幅広いコンテンツを用意しています。最後に、それぞれのグループで行った協働の成果を発表し合い、本セッションで得られた学びを振り返ります。オンラインで行うアクティブラーニングや協働学習を主体とした参加者同士の学び合いを通して、国際教育・支援間の豊かなネットワークの形成も本セッションの狙いとします。是非ふるってご参加ください。

Speakers 発表者:

末松 和子 Kazuko Suematsu
東北大学・教授
Tohoku University - Professor

北出 慶子 Keiko Kitadeki
立命館大学・教授
Ritsumeikan University - Professor

尾中 夏美 Natsumi Onaka
岩手大学・教授
Iwate University - Professor

米澤 由香子 Yukako Yonezawa
東北大学・准教授
Tohoku University - Associate Professor

黒田 千晴 Chiharu Kuroda
神戸大学・准教授
Kobe University - Associate Professor