Session 4

国際寮の拡充に向けた協働体制づくり その可能性とチャレンジ
Potentials and Challenges of Collaborative Approaches for the Advancement of International Residence Halls

定員 Capacity: 40

Abstract 概要:
大学の国際化が進められている中、国際学生寮化を目指す学寮関係者からは寮の運営に関して様々な戸惑いの声が聞こえる。例えば、教員からは「学生寮が大学生のグローバル人材形成を促進する場であるのはわかるが、日常的な生活空間に関わりのない教員が教育的領域に踏み込んで関わりを持つことは難しい」との意見がある。職員からは「留学生と日本人学生の担当部署が分かれているため、組織として寮生交流を支援する体制ができていない」といった問題が指摘される。また、寮に住む学生からは「大学が事前の協議や討論会もなしに、勝手に制度を変更(例:寮の混住化など)することは許せない」等様々な声が上がっている。日本の大学における国際寮の在り方について、それぞれの大学の状況や課題にあわせた戦略を立てていく必要がある。
本セッションでは、①学生寮を現場指導する体制のあり方、②国際交流を寮内で推進するための大学支援組織のあり方、③学生寮の管理主体としての大学および寮生の役割分担といった国際学生寮の実現に向けた課題について、職員、教員、学生の視点から意見交換を行い、三者が有機的にコラボレーションすることの有効性について事例を紹介し、意見を出し合い共に考える。

Speakers 発表者:

阿部 仁 Jin Abe
一橋大学 国際教育交流センター長 准教授 
Associate Professor and Director, Center of Global Education and Exchange, Hitotsubashi University

植松希 世子 Kiyoko Uematsu
横浜国立大学 国際推進機構 助教 
Assistant Professor, International Strategy Organization, Yokohama National University

北澤 泰子 Yasuko Kitazawa
麗澤大学 教務・教育企画室 主任 
Chief Staff, Academic Affairs Section, Reitaku University