Virtual Exchange for International Education in a Time of Crisis
コロナ禍の影響下で再考する、国際教育としてのVirtual Exchange
定員 Capacity: 50
Abstract 概要:
本ワークショップは日本語と英語の併用で行います。
This workshop will be presented in both English and Japanese.
コロナ禍の大きな影響で、海外への学生およびスタッフの移動がままならない状況が長く続いています。感染者拡大のピークは過ぎたとする判断も一部出る一方で、世界事情全体にパンデミック以前の「平常」が訪れるのは数年先であるといった危惧も一部で聞こえてきます。この状況下で、国際教育実践として何を学生達にもたらすことができるのか。この視点から、改めてVirtual Exchange(以下VE/COIL) の持つ可能性について、ワークショップ参加者と共に考えたいと思います。
現在、実際のモビリティが停滞する中、世界中でVEの活用が広がっています。また、2018年度から始まった世界展開力強化事業の推進の成果として、国内でもVE/COILの良い事例が出てきました。ワークショップでは、このような多様な取組事例を紹介すると共に、参加者の皆さんが、次のセメスターからでもこの実践を少しでも取り込もうとするならば、どこから着手し、次にどのようなステップを踏んで実現させることができるのか、いわゆる「VE/COILのためのTool Kit」も提供しながら、わかりやすく解説します。
今回のワークショップは、コロナ禍以前にIIGE(グローバル教育イノベーション推進機構)において実施してきたVE/COILのコンテンツをベースとし、今の状況下、そしてポスト・コロナ禍に創出されるであろう、新しい国際教育のかたちを前提としたVE/COILの導入・活用方法を提案するものです。
緊急事態宣言後、遠隔教育へのシフトを余儀なくされた国内の教育機関は、従来の面接授業形式からの急転変化への対応に当初は大変苦労しました。しかし、このプロセスは、一定期間の混乱状態が収束すれば、オンライン教育のインフラや講師・学生のICTリテラシーの向上に(結果として)つながるでしょう。つまり、VEの推進が促進されるベースの環境条件が、国内で整いつつある、と解釈できます。このスタートラインから、VE/COIL実践を実現させるためには、海外の機関との協力関係を活用し、異なる環境で学ぶ学生群をつなぎ、彼らに共修の機会を生み出していくステップが必要となります。本ワークショップではこれらのVE/COILに必要な個々の要件を明らかにし、実現可能性を高めていきます。
Speakers 発表者:
Keiko Ikeda 池田 佳子
Division of International Affairs, Institute for Innovative Global Education (IIGE), Vice-Director and Professor
Don Bysouth
Institute for Innovative Global Education (IIGE), Specially-appointed Associate Professor
Elvita Wiashi
Institute for Innovative Global Education (IIGE), Specially-appointed Assistant Professor
Sajjad Pouromid
Institute for Innovative Global Education (IIGE), Specially-appointed Assistant Professor
Jiunyan Wu
Institute for Innovative Global Education (IIGE), Specially-appointed Assistant Professor