身体的アプローチから学ぶ異文化受容とストレス・マネージメント
Date/Time: 8月7日 (水) Wed, Aug 7 (09:00-12:00)実施方法 Method of Presentation: 対面 / Face to face
Language: 日本語 Japanese
Pre-assignment: 事前課題は、身体接触を伴うワークショップですので、事前に睡眠をよくとっておく事、風邪などを引かないようにする事、身体的疲労が少ないように心がけておくことです。あとは楽しみにして来て下さい。
備考/Remarks: 事前にミルトン・ベネットの異文化感受性発達モデル(DMIS)について学習しておいてください。ワークショップ当日は簡単な振り返り的なレクチャーはしますが、事前に学習しておいていただくことで、ワークショップではより身体性の部分に集中しやすく、ワークショップの学びが深まります。 当日は、カジュアルで動きやすい服装(スカートは避けてください)でご参加ください。より体験を楽しみたい方は、当日裸足でやるとより体感が得やすいかと思います。
Abstract 概要
本ワークショップでは、身体的なアプローチから異文化受容とは何かを体感的に学ぶことで、今後の国際教育の業務やご自身のストレス・マネージメントに活かすことを目的としています。異文化受容については、心身の緊張度が低くなると、心身がよりリラックスし、異文化接触が促進されると言われています(向井有理子, 2006)。心身ともにリラックスし、異文化を受容するというのはどのような状態なのでしょうか?
そこで、本ワークショップでは、日本の伝統的武術からの身体的アプローチを体験し、異文化受容を体で感じるワークを行い、無自覚な緊張とリラックスという2つの領域があることを実感します。その上で、「異文化受容」「異文化適応」「異文化統合」について、異文化感受性発達モデル(DMIS)の身体的表現をグループで試みます。身体的アプローチによる無自覚な領域の発見と身体的表現を通じて、理論としての理解(頭)と認知における無自覚な領域(心)をつなげていきます。このように体心頭をつなぐことで、ご自身が日々の業務でやりたいこと、ストレス・マネージメントに関しても前向きに活かせることができます。
異文化受容を体感的に学習するために、本ワークショップは以下の6つのパートで構成されています。
①本ワークショップの概要説明&チェックイン
②体のパート
このパートではまず武術家でもある荻野による簡単な接触技を全員が体験します。その後、3人1組になり、同じ動作をペアで行うところを、もう1人のメンバーがスマホで撮影し、3人でワークを進めていきます。動画は客観的にご自身の姿を確認し、振り返るために使います。本パートでは3種類の体感ワークを予定しています。体感ワークだけではなく、ワークシートを用いて、自分と相手の身体の緊張とリラックスについて記入します。
③心のパート
このパートでは、各自記入したワークシートをもとに、3人でディスカッション、全体共有を行います。
④頭のパート
このパートでは、資料を用いて、ミルトン・ベネットによる異文化感受性発達モデル(DMIS)について短いレクチャーをします。
⑤コンビネーション
このパートでは、DMISの6つの段階について、2)〜4)を振り返りながら、新たな3人のグループで身体的表現を試みます。その後、各グループで全体に発表します。
⑥全体の振り返り&チェックアウト
最後に、本ワークショップで学んだことをどう具体的に日常の業務やストレス・マネージメントに活かしていくのか、振り返ります。
本ワークショップは、身体的アプローチから異文化理解・受容を探求するという今までにないテーマと内容です。体を動かしながら、感じるままにワークを楽しんでいただき、普段の業務の振り返り、ストレス・マネージメントについて考えるきっかけになればと思います。シェアリングの時間もあるので、参加者の方々とのネットワークや仲間づくりにもご活用ください。
Speakers 発表者:
荻野 NAO之 Naoyuki OGINOスタンフォード大学オーバーシーズスタディーズ京都 レクチャラー 立命館大学国際教養科目 非常勤講師 アーティスト 武術家(合氣道)
Lecturer, Stanford University Overseas Studies – Kyoto Lecturer, Ritsumeikan University Artist Martial Artist (Aikido)
秋庭 裕子 Hiroko AKIBA
東京学芸大学 国際交流/留学生センター 准教授
Associate Professor, Center for International Student Exchange, Tokyo Gakugei University