留学生とメンタルヘルス
Date/Time: 8月7日 (水) Wed, Aug 7 (09:00-12:00)実施方法 Method of Presentation: 対面 / Face to face
Language: 日本語 Japanese
Pre-assignment: 架空事例を用いたケースを、manabaを通じて提示し、ワークショップ当日までにケースに対する対応案を各自考えてご参加いただきます
備考/Remarks: 主対象は受入担当教職員ですが、当該テーマに関心がある方も参加可能です。
Abstract 概要
青年期が、メンタルヘルスの不調を体験しやすい時期であることはかねてから指摘されてきましたが、とりわけ近年、大学の相談室等を利用する若者が増加していることが、国内外で報告されています。留学生の中にも、異文化滞在や環境変化が不調の背景にあるケースのみならず、来日前から悩みや不調を抱えており、様々な支援や配慮を得ながら学びを継続してきた学生が含まれています。
そのため、学生の来日直後から修了までの留学の全ての段階において、学生の抱えうるメンタルヘルス上の不調に対して対応する準備を整えることが、受入れ大学には問われているといえます。一方、留学生対応においては、学生の安全に配慮する上での大学の責任範囲が明確ではなく、また対応に慣れた一部の教職員に対応が任されやすいなど、組織としての対応体制の整備につながりにくいことがあります。これらに加えて、学生の個人情報の保護や守秘義務等の観点から、担当部署や組織を越えて対応のノウハウを共有することも難しい場合が少なくありません。
本ワークショップにおいては、まず前半において、受入留学生のメンタルヘルスの支援に関する基本的知識を概観します。後半では、架空事例を用いたケーススタディを行い、参加者の実践知を持ち寄りながら、対応における留意点について検討し、より良い実践に向けた学び合いの場とすることを目指します。
参加者には、架空事例を事前課題としてお渡しし、対応案を各自準備いただきます(架空課題は2023年度SIIEJ「留学交流とメンタルヘルス」で提示したものと一部同じ内容です)。当日は、対応案を持ち寄り、講師および参加者間で意見や情報を交換しながら、実践についての理解を深めます。
Speakers 発表者:
大西 晶子 Akiko ONISHI東京大学相談支援研究開発センター/グローバル教育センター 教授
Professor, the Center for Research on Counseling and Support Services / Center for Global Education, the University of Tokyo