Session 3


なぜ、今、グローバル・シチズンシップ育成のための変容的教育が必要なのか Why do we need a transformative education for fostering our global citizenship in recent years?

Date/Time: 7月20日 (木) Thu, Jul 20(10:40-12:00)
実施方法 Method of Presentation: 対面 / Face to face
Language: 日本語 Japanese
Pre-assignment:


Abstract 概要

本ワークショップでは、これからの平和で持続可能な社会を創る上でより重要性が高まるであろう『グローバル・シチズンシップ』の育成に向けて、学習者の『変容』を促す教育の重要性について、当社団が実施してきた取り組みを紹介しながら、参加者の皆様と一緒に考えていきます。

SDGsが社会に浸透していく中で、これまで政府や行政、NGOや教育機関が中心となって推進していた平和と持続可能な社会の創造に、企業や一般市民を巻き込んだ流れができてきました。

高等教育においても、SDGs達成・地球規模課題の解決に関わる取り組みや、本来の学問とSDGsのつながりを意識した学習の推進をしていると思います。

同時に、この数年の間で、入学の時点でSDGsについて何かしら知っている、学んだことがある学生が増えてきたました。その背景には、学習指導要領の改訂などにより、小中高の学びの中でSDGsを始めとした世界や社会とつながる学び、探究的な学びが浸透、推進されてきたことが背景にあります。 

他方で、高等教育においては、『就職』実績は学生のキャリアの一つの出口として重要な視点であると思います。デジタル化、少子化、高齢化が進む社会において、今の時代が求める人材はどのような資質が必要か。国際機関では第4次産業革命とインクルーシブな経済成長に関する研究が行われ、産業界においては社会貢献と営利事業の垣根がなくなってきたことで、求める人材像に変化が出てきていると感じています。また、学生が入学後に直面する『就職・進学』にあたって、卒業までの期間で目指していく人物像はどのようなものなのか、雇用可能性(Employability)のために求められる資質・能力はどのようになっていくのか。

本ワークショップでは、グローバル・シチズンシップの育成に向けて国連、国際機関の取り組みと、今後考えられるシナリオを共有するとともに、少しずつ変容している初等中等教育の学びと関連づけながら、高等教育ではより良い社会を創るための学びをどのように実施でき、どのように学生の変容を制度的に構築できるのか。ある程度関心や意識が確立されてきている大学生の段階において、社会変革に向けた変容を促し、地球市民を育成するにはどのようなことができるのだろうかという問いとともに、対話を進めていきたいと考えています。



Speakers 発表者:

辰野 まどか Madoka TATSUNO
一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT) 代表理事・ファウンダー
CEO/Founder, GiFT
木村 大輔 Daisuke KIMURA
一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT) 理事
Managing Director, GiFT