客観的測定の結果の活用:グッドプラクティスの紹介
Application of Assessment Data: Good Practice
Date/Time: 8/27 09:00-12:00 (180min)
Capacity 定員: 100
Language: 日本語 Japanese
Target level: 中級 Intermediate
Format of presentation: 参加型ワークショップ Interactive workshop
Pre-assignment: ある Yes 客観テストの受検、受検結果の分析
Abstract 概要
客観的測定の結果の活用:グッドプラクティスの紹介
心理学に基づく客観的評価ツール(The Beliefs, Events, and Values Inventory:BEVI)を活用し、アウトカムを伴った大学全体の国際化を行うための取組を考えたいと思います。
参加者に事前にBEVIを受検していただき(事前ワークショップでのBEVIの解説を受講することを強く推奨)、参加者のデータを学生グループ(広島大学1年生1,500人前後)と比較しつつ、分析手法の一例を紹介します。またBEVI受検時に生成される個人別レポートとグループレポートの利用方法も紹介します。
また、より「効果的な」VE/COILプログラム、留学プログラムの構築、国際学生寮の運営、また各種プログラムのPDCA、事前・事後プログラムにおける教育的介入、留学サポートへの応用等を行うため、異なるタイプのプログラムの効果測定の事例紹介を行うとともに、意見交換を行います。
Speakers 発表者:
西谷 元 Hajime NISHITANI
広島大学 教授
Professor/Vice Executive, Hiroshima University
東矢 光代 Mitsuyo TOYA
琉球大学 教授
Professor, University of the Ryukyus
BEVIによる英語専門科目クラスのプロファイリング
琉球大学では2017年度からBEVIでの使用を限定的に開始し、2018年度に採択された世界展開力強化事業においても、国際交流プログラム効果測定に活用しています。本発表では、BEVIによる英語専攻学生のクラスでのプロファイリングを基に、クラスの活動場面における教員の観察と照らし合わせるとともに、広島大学の学生データと比較します。
小早川 裕子 Yuko KOBAYAKAWA
東洋大学 准教授
Associate Professor, Toyo University
理系と文系の学生の心理特性の比較から
東洋大学では、2019 年度からBEVIトライアルを開始しており、2020 年度は、国際教育センターが提供する授業「留学のすすめ」の全履修学生を対象にBEVIを受検してもらいました。この授業には、全学部の全学年の学生が履修登録しているため、このデータを用いて、理系学部と文系学部の学生の心理特性を相違を明らかにします。
蒙 韫(韞)Yun MENG
新潟大学 准教授
Associate Professor, Niigata University
グローバル人材のキャリア教育におけるBEVIの活用
2020年度より、新潟大学留学センターでは、グローバル人材のキャリア教育として、英語による短期留学プログラム(オンライン+現地派遣)と国際共修科目(①グローバル社会におけるビジネス・コミュニケーション ②異文化理解)が新しく開講されました。その教育効果の検証・評価のためにBEVIを実施しております。本発表では、広島大学の大規模データと比較しながら、新潟大学の実践実例を具体的に紹介します。
吉田千春 Chiharu YOSHIDA
中央大学 助教
Assistant Professor, Chuo University
国際教育寮におけるBEVIの活用方法
中央大学では2020年に国際教育寮がオープンしました。寮の教育効果を目指したプログラムを開発するため、昨年度より寮生を対象にBEVI調査を実施しています。本発表では、実施内容や活用方法について紹介します。
中村絵里 Eri NAKAMURA
千葉大学 特任助教,
Assistant Professor, Chiba University
医療系学部・大学院生の全員留学による学びの包括的評価:千葉大学亥鼻キャンパスの事例
2020年度より、千葉大学ではグローバル人材育成ENGINEプランを始動しました。医学部・薬学部・看護学部を有する亥鼻キャンパスでは、ENGINEプランに基づき卒業・修了までにすべての学生が1回以上の留学を経験することを推進しています。本年度より、オンライン留学等を含む留学プログラムに参加する学生を対象に、BEVIを利用した学びの評価を行います。その概要と、留学前の学生の状態を測定したプレ調査の結果の一部を発表します。
横井幸子 Sachiko YOKOI
大阪大学 准教授
Associate Professor, Osaka University
日露交流を通じて学習者に芽生える多言語共生の意識に関する調査:札幌国際情報高校の場合
札幌国際情報高等学校は, 世界の様々な地域の学校との交流に積極的に取り組んでいる学校で,ロシア語を含む第2外国語教育にも力を入れてきた進学校です。日露交流も定期的に実施しており、毎年ロシアからの代表団や訪問者を複数回受け入れています。2019年度は単発的な交流を行うだけでなく,ロシアの特定の学校と一年を通じて継続的に交流するプログラムを初めて実施しました。この度、札幌国際情報高校から全面的な協力を得て,BEVIを2019年7月と1月末に2回行い, 異文化に対する生徒の行動規範やビリーフの変容を検証しました。報告では、BEVIの結果の概要をご紹介します。
中野 遼子 Ryoko NAKANO
大阪大学 特任助教
Specially Appointed Assistant Professor, Osaka University
国際教育交流センターにおけるBEVIの実施事例
現在、派遣短期語学研修(オンライン)、英語による交換留学プログラム、国際共修(異文化コミュニケーション授業)にてBEVIを実施しています。発表では、実施目的や実施方法についての具体的な説明を予定しています。
エィミー ウィルソン Amy D. Wilson
山口県立大学 教授
Professor, Yamaguchi Prefectural University
BEVIを利用して学科生の成長を図る
本学は過去2年間にわたり、 BEVI を使用して、2つの短期COIL プログラムに参加した比較的少人数の学生を測定しました。また国際文化学科のカリキュラムを進める中での学生の成長を測定するために、学科の全学生(1/2年生)に対して BEVI を実施しました。この発表では、学生にどのような変化があったか、また成長が我々のDPと一致しているかどうかを検討します。