Workshop D

An Experiential Workshop for Acknowledging and Appreciating our Inner Diversity
内なる多様性に気づき慈しむ体験型ワークショップ

定員 Capacity: 40

Abstract 概要:
国際教育に関わる私たちにとって、自分の外側にある文化や多様性、異なる価値観などに目を向け、それらを理解し受け入れようと意識して実践している方は少なくないと思います。しかし、私たちの内面、つまり自分の内側にある様々な気持ちや思い、アイデンディティに目を向けて認め、寛容な態度で受け入れようと意識することは少ないのではないでしょうか?心理学には「投影(projection)」という言葉があり、自分の内側のありようが外側の世界の解釈や関わり方に反映されることを意味します。従って、私たちが自分の周りの文化や多様性を尊重するには、自分の内側にある多様性を同時に尊重することが必要であるともいえるでしょう。 また一方で、COVID-19によって私たちがこれまで予想しなかったような生活を余儀なくされ、不安や孤独、疲労感などを感じている人も少なくありません。また、自分や他者に寛容さを持って関わることがより難しくなって来ているようにも見えます。このような状況の中、いかに寛容さを取り戻し、自他の心と体のケアをしていくかがこれまで以上に重要になっています。
このような問題意識をもとに、今回のワークショップでは、内なる多様性を育みたいと願う国際教育家を対象に、心理学やマインドフルネスを活かした体験ワークを中心としたセッションを行います。自分の内側にある様々な気持ちや思いに目を向けて認めていくことで、自分の内なる多様性に気づき、自分自身に対して優しく思いやりのある態度で接する方法の基礎を学びます。そうすることで、現在のような困難な状況でもしなやかに生きるコツを身につけ、他者に対しても寛容さを持って接することができるきっかけを得ることを目的としています。

Speakers 発表者:

平井 達也 Tatsuya Hirai
立命館アジア太平洋大学, 教育開発 学修支援センター 教授
Ritsumeikan Asia Pacific University, Education Development and Learning Support Center, Professor

高木 ひとみ Hitomi Takaki
名古屋大学, 国際教育交流センター 特任准教授
Nagoya University, International Education and Exchange Center, Associate Professor