8月27日 | Workshop E

国際化は誰のために、何のために進めるのか? ―国際化評価指標から考える―
Internationalization – for Who and for What Purpose? Using Internationalization Indicators as a Starting Point for Discussion

Date/Time: 8/27 13:00-16:00
Capacity 定員: 30
Language: 日本語 Japanese
Target level: 中級 Intermediate
Format of presentation: 参加型ワークショップ Interactive workshop
Pre-assignment: ある Yes 
自大学の国際化理解に関するアンケート調査への回答、課題文献の読み1~2時間程度

Abstract 概要

高等教育市場のグローバル化が進み、大学にとって国際化は今や周辺的な活動ではなく、大学改革の一重要課題となりました。国際化に取り組むことが大学の質の向上につながり、更には国際的な大学として認知されることで大学に付加価値が付くとも考えられるようになっています。大学国際化とその評価に関する研究は欧米を中心に展開されてきましたが、近年アジア地域に焦点をあてた研究も活発になってきています。本ワークショップでは、そのような日本及びアジアで開発されている大学国際化の評価指標について概観したうえで、大学はなぜ、また何を目的に国際化を推進するのか、そして、国際化をどう評価すべきかを、参加者間で議論します。国際的なモビリティーを停止させたコロナウイルスの世界的感染が大学国際化に及ぼす影響についても検討できればと思います。
 本ワークショップは大学の国際化に携わられている方を対象とした参加型ワークショップです。本ワークショップでは、大学の国際化の最新の情報を提供するだけでなく、日常的に大学の国際化を考えいている、今から考える必要がある参加者の皆様と共に様々な知見や経験を共有できる機会とすることを目的としています。第一部では、まず大学の国際化の基本的概念について理解を深めた上で、参加者間で自大学が国際化を推進する目的、またその戦略の現状について共有し、国際化の目的と戦略について再検討します。第二部では、第一部で明らかにした参加者の皆さんの大学の国際化の目的そして戦略に応じた国際化の取り組みと評価指標について、議論します。また、議論の参照資料として、アジアの大学を対象に実施した国際化指標に関する調査結果について、解説します。更に、政府が進めているEBPM (Evidence-based Policy Making)についても取り上げ、それを大学の国際化でどう生かすかについても検討します。


Speakers 発表者:

渡部由紀 Yuki WATABE
東北大学 准教授
Associate Professor, Tohoku University

太田浩 Hiroshi OTA
一橋大学 教授
Professor, Hitotsubashi University